1995 年 48 巻 9 号 p. 650-653
1993年, 千葉県下全域に豚繁殖・呼吸障害症候群 (Porcine Reproductive and Respiratory Syndrome; PRRS) ウイルスが浸潤し, 46.4%の豚が抗体を保有していたが, 過去に集めた血清について間接蛍光抗体法によりPRRSウイルスの抗体を調査したところ, 1988年6月の肥育豚血清に抗体が検出され, 臨床症状も類似しており, 1988年の不明疾病はPRRSと考えられた. なお, 1988年初発生時1年間の1母豚あたり離乳頭数の減少は, 2.35~2.59頭であった.