抗体陽性牛を吸血したアブからの牛白血病ウイルスの分離

石田 秀史; 若林 伸光; 本間 裕一; 樋口 良平; 渡辺 大成; 鍋谷 政広; 鳥屋 雄司

doi:10.12935/jvma1951.50.519

石田秀史, 若林伸光, 本間裕一, 樋口良平, 渡辺大成, 鍋谷政広, 鳥屋雄司

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キーワード: 牛白血病ウイルス, シロフアブ

ジャーナルフリー

1997 年 50 巻 9 号 p. 519-522

DOI https://doi.org/10.12935/jvma1951.50.519

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抄録

牛白血病ウイルス (BLV) 抗体陽性牛4頭に飛来・付着したシロフアブ (Tabanus trigeminus) の頭部および中腸から摘出した血塊からウイルスの分離を試みた. 晴天日の2時間で約120匹のアブによる吸血が認められ, アブ頭部から採取した血液リンパ球を接種したCC81細胞にはシンチウム形成がみられたが, 腹部血塊のリンパ球接種細胞には認められなかった. 上記4頭の抗体陽性牛と同一放牧場で6ヵ月間飼育されたBLV抗体陰性牛6頭のすべてが下牧時に抗体陽性であった.

責任著者(Corresponding author)

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