日本獣医師会雑誌
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リンパ腫の犬における血中α1酸性糖蛋白の変動とその臨床的意義
石川 勝行森田 泰典和田 淳豊島 博昭原 晋一郎湯木 正史
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2006 年 59 巻 2 号 p. 126-130

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抄録

多中心型リンパ腫と診断された犬10頭について, 臨床経過中の血中α1酸性糖蛋白濃度を測定した. 化学療法開始前のα1酸性糖蛋白値が900μg/ml以下の5例中4例は完全寛解し, 安定した治療経過を示した. これに対して, 化学療法開始前のα1酸性糖蛋白値が900μg/ml以上の高値を示した症例の5例中4例は再燃までの期間が短く臨床症状も不安定であった. これらのことから, 血中α1酸性糖蛋白は犬のリンパ腫における予後を診断する指標として有力である可能性が示唆された.

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