日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
乳牛の顆粒膜細胞腫罹患卵巣摘出後に妊娠した2症例
羽石 敬史沖田 浩二内田 和幸住吉 俊亮谷 峰人上村 俊一
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 61 巻 5 号 p. 372-375

詳細
抄録
ホルスタイン種未経産牛と経産牛 (3産) 各1例において, 超音波検査により大小多数の嚢胞状構造を示す肥大した卵巣が1側性に観察された. 顆粒膜細胞腫を疑い, 罹患卵巣の摘出を行って病理組織学的に検査し, 顆粒膜細胞腫と診断した. それらの牛について罹患卵巣の摘出後, 残存する反対側卵巣の動態を観察し, それぞれ11日, 37日に回帰した発情徴候発現時に人工授精 (AI) を行ったが受胎しなかった. しかし, その後21日に発現した第2回発情徴候発現時のAIで両症例とも受胎した.
著者関連情報
© 社団法人 日本獣医師会
前の記事 次の記事
feedback
Top