抄録
前報で,Eimeriatsunodaiの形態,生物学的性状,発育環,宿主特異性について報告した.今回は病原性を観察するため,3,15,30日令の日本ウズラに1.44×102N1.08×106のE.tsunodaiの成熟オーシストを感染させた.E,tsunodaiのオーシストを103個以上感染させた場合,体重の増加が著しく妨げられ,104個以上の感染群では,斃死率が50%以上であった.血便と貧血を主徴とした症状は,E.tenclla寄生によるニワトリの症状に酷倣していた.また,E.tsunodai人工感染日本ウズラを用いて,Am-pr011um(AM),methylbcnzoquate(MB),C10pidol(CP),Sulfadimethoxinc(SDM)およびSulfamo-nomethoxine(SMM)に対する薬剤感受性を検討した.試験の結果,AM,0.12%;MB,0.04%:CP,0.125%を飼料に添加,7日間連用した群,SDMおよびSMMを0.05%3日間投与した群で,E.tsunodaiの増殖が阻止された.鶏の盲腸コクシジウム(E.tenella)とE.tsunodaiとでは,薬剤感受性の点で大きな差異を認めた.