日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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Print ISSN : 0021-5295
イヌの心停止に関する心電図学的研究
広瀬 昶鈴木 明沢崎 坦
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37 巻 (1975) 1 号 p. 65-73

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抄録

雑種成犬16頭において, ジギタリス急性中毒, 電気ショック, 高温負荷, 低温負荷, 呼吸停止, アセチルコリン投与などをそれぞれ負荷条件として, 実験的に心停止を誘発した. その時点において, ただちに通常用いられている蘇生処置を試みた. それぞれの一連の経過をA-B誘導心電図によって追跡した結果, 蘇生し得たものと, 死の転帰をとったものは, つぎのとおり類型できるものと考えられた. 1. 期外収縮から, 心房または心室の粗動または細動に移行するもの, および突発的に細動が出現する経過をたどって心停止に至った場合は, 蘇生の可能性が低い. この場合の異所性刺激生成の発現機序は, 第二次以下のぺースメーカーの興奮水準が, 第一次ペースメーカーの興奮水準を凌駕するものと推測された. 2. 徐脈が次第に進行するもの, および徐脈から房室ブロックを経て心停止に至る, いわゆる伝導異常による不整脈を経て心停止に至った場合には, 蘇生の可能性が高い. このような経過を示すものの中にも, 異所性刺激生成による不整脈を経るものもある. この場合の異所性刺激生発現機序は, 上述のものと異なり, 第一次ぺースメーカーの興奮水準が著しく低下したものと推測された.

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