抄録
山羊乳由来乳腺上皮細胞は, 固定コラーゲン・ゲル上で平板培養と同様, 伸長した細胞形態と多形性を示したが, 浮遊ゲル培養では円形化した. 細胞をゲル内に包埋すると増殖しなかった. パラフィン包埋切片においては, 固定ゲル上培養細胞, 浮遊ゲル培養とも, 細胞は単層に配列し, ケラチン及びアクチン陽性であった. 電顕的には, 浮遊ゲル培養においてはゴルジ装置の発達と基底膜様構造物の形成を認めたが, 固定ゲル上培養では, 細胞小器官の発達が悪かった. 分泌顆粒はいずれの培養においても認められなかった.