1993 年 55 巻 2 号 p. 221-225
遺伝子組換え法により生産されたヒト型顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子のin vivoでの生物活性を正常カニクイザルを用いて調べた. 100μg/kgの単回静脈内投与では, 投与から12時間後をピークに好中球を主とする末梢白血球数の上昇を認めた. また, 20μg/kg/dayの10日間連続静脈内投与では, 好中球, 好酸球, リンパ球を主とする末梢白血球数のmulti-lineageな上昇および血小板数の上昇を認めた. 20日間連続静脈内投与では, 白血球数および血小板数の上昇に加えて, 血小板数と逆相関する平均血小板容積の低下を確認した.