Journal of Veterinary Medical Science
Online ISSN : 1347-7439
Print ISSN : 0916-7250
ISSN-L : 0916-7250
Theileria sergenti感染牛にみられたシゾントの組織学的観察
佐藤 真澄神尾 次彦河津 信一郎谷口 稔明南 哲郎藤崎 幸蔵
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 55 巻 4 号 p. 571-574

詳細
抄録

子牛3頭にTheileria sergenti感染フタトゲチマダニの若ダニを付着させた後8日, 10日目にそれらの牛について病理組織学的に検索を行った. ダニ付着部近接リンパ節, 肝臓, 脾臓の巨大化した細胞は, 径50~200ミクロンの大きさで, 核, 細胞とも著しく拡大し, 電顕的には, 核の複雑な弯曲と, クロマチンに富み, 細胞質内には多くの空胞が認められた. それらの細胞質内には, 径1~7ミクロンの大きさで不整形, 顆粒状を呈する虫体が観察された. これらの虫体は, 酵素抗体染色により特異的に反応し, メロゾイトを形成する前のステージであることから, シゾントと考えられた.

著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top