Journal of Veterinary Medical Science
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オーエスキー病ウイルスと Actinobacillus pleuropneumoniae の複合実験感染豚における肺炎の発現
阪野 哲也柴田 勲鮫ヶ井 靖雄種田 貴至岡田 宗典入澤 俊夫佐藤 静夫
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1993 年 55 巻 4 号 p. 575-579

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抄録

オーエスキー病ウイルス(ADV)と Actinobacillus pleuropneumoniae 1型の単独感染と複合感染による病状を, 4ヵ月齢のPrimary Specific-Pathogen-Free豚での実験感染により比較した. 鼻腔内にADV YS-81株を106.9 TCID50/頭, 又はA. plleuropneumoniae 1型ZF-867株を103.1又は105.1 CFU/頭をそれぞれ単独接種, あるいはADV接種1週後にA. pleuropneumoniae を複合接種した. ADVの単独接種群では接種後数日間, オーエスキー病(AD)症状がみられたが肺病変は観察されず, またA. pleuropneumoniae 103.1 CFU/頭の単独接種群では臨床症状及び肺病変は観察されなかった. しかし, 両者の複合接種群では全頭ともAD症状に続いてA. pleuropneumoniae による症状が持続し, 3頭中1頭が死亡し, いずれも中度~重度の胸膜肺炎を起こした. A. pleuropneumoniae 105.1 CFU/頭の単独接種群では2頭中1頭が急性経過で死亡し, 残りの1頭も軽度な発症がみられ, またADVとの複合感染群では症状がより重度であり, 両群の全頭に中度~重度な胸膜肺炎が認められた. これらの成績から, ADV感染豚群では A. pleuropneumoniae の感染による病状が重篤化することが確認された.

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