Journal of Veterinary Medical Science
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モルモットおよび豚の実験的Actinobacillus pleuropneumoniae感染症に対する免疫賦活物質Dihydroheptaprenolとワクチンとの併用効果
木村 誠荒木 誠一中井 豊次久米 勝巳
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1993 年 55 巻 4 号 p. 627-630

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抄録

モルモットおよび豚のActinobacillus pleuropneumoniae(Apn)感染症に対するApn ワクチンとDihydroheptaprenol(DHP)との併用効果を検討した. モルモットにApnワクチンを筋肉内接種後2週目にDHP 20mg/kgを筋肉内投与し, その24時間後にApnで腹腔内攻撃した. 補体結合(CF)抗体価が8倍のワクチン単独投与群では全ての動物が死亡したのに対して, DHP併用群では30%の生残率を示した. CF抗体価8~16倍の動物の生残率は, ワクチン単独群が33%に対してDHP併用群は63%であり, ワクチン単独群と比較して有意に高い生残率であった(P<0.05). 豚にApnワクチンを筋肉内接種後14または20日目に体重kg当たり1mg, 2.5mgあるいは5mgのDHPを筋肉内投与し, その24時間後にApnで気管内攻撃した. CF抗体価8倍のワクチン単独群およびDHP 1mg併用群では, 全ての動物が死亡したが, DHP2.5および5mg併用群の生残率は20~40%であった. CF抗体価8~16倍の動物の生存率は, ワクチン単独群で37%, DHP併用群で47~73%であった. 特に, DHP 5mg併用群の生残率73%は, ワクチン単独群と比較して有意に高い値であった(P<0.05). ApnワクチンとDHP併用投与による感染抵抗性の増強機序は, DHPによって増数・活性化された食細胞が, Apnワクチン接種によって産生された抗体などのオプソニン関与により攻撃菌に対する貪食・殺菌作用を促進するものと推測される.

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