Journal of Veterinary Medical Science
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ふ化直後に同居感染を受けた鶏における Salmonella Enteritidis の長期間排菌
中村 政幸長峰 範行鈴木 祥子乗松 真理大石 弘司木島 まゆみ田村 豊佐藤 静夫
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1993 年 55 巻 4 号 p. 649-653

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抄録

S. Enteritidis HY-1株からリファンピシン耐性株を作出し, 本株を用いて鶏における長期排菌を実験的に証明した. ふ化後24時間以内の35羽のSPFひなを, ふ化後12時間以内にEnteritidisを4×102 CFU経口感染させたひなと同居させた. 生残耐過鶏25羽について, 7週齢目から, 雄鶏では21週齢まで, 雌鶏では28週齢までゲージ飼育し, 1あるいは2週間隔で盲腸便からの菌分離を行った. その結果, 雄鶏では21週齢時まで, 雌鶏では28週齢時まで, 間欠的ではあるが本菌が分離された. 4日齢, 30日齢鶏や産卵鶏における本菌の経口感染では, 排菌は1~2ヵ月であったことを考えると, 本実験のようにふ化24時間以内に同居感染させることによって, 介卵感染でも同様であろうが, 少なくとも28週齢時まで排菌を証明できたことから, 本菌感染症を撲滅するためには(1)介卵感染あるいはふ化直後の同居感染を防ぐこと, (2)本菌感染鶏摘発のために菌分離を行う場合には繰り返し実施することが必要と考えられた.

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