1994 年 56 巻 2 号 p. 411-412
Corynebacterium pseudotuberculosis毒素に対するELISA抗体陰性の子羊を初めて毛刈し,肉眼で見える創傷を負った子羊を無作為に2群に分けた.一方の群の子羊には毛刈後直ちに創傷にヨードチンキをスプレーで塗布し,他方の群は無処置の対照群とした.毛刈3ヶ月後,抗体陽転率はスプレー群では対照群より有意に低かった(P<0.05).ヨードチンキの毛刈創傷へのスプレー塗布はめん羊の乾酪性リンパ節炎の予防に有効と考えられる.