Journal of Veterinary Medical Science
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In vivo ならびに in vitro におけるマウス肝炎ウイルスJHM株からのリーダー配列を含む小mRNAの転写(短報)
水谷 哲也石田 こずえ前田 秋彦林 正信渡辺 智正波岡 茂郎
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1994 年 56 巻 5 号 p. 1013-1015

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抄録

マウス肝炎ウイルス(MHV)感染DBT細胞において最近報告されたmRNA8および9がMHVのJHM株感染細胞で感染3時間後から観察されることを示し, これらの転写産物がウイルス複製サイクルの初期に役割を果たしていんことを示唆した. また, mRNA 8は完全に保存された塩基配列から, mRNA 9は不完全な配列から合成が開始されるが両mRNAとも感染マウスの肝臓や脳で検出され, in vivoにおいても不完全配列から転写が開始されることを示した.

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© 社団法人 日本獣医学会
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