Journal of Veterinary Medical Science
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犬の骨肉腫に由来する細胞株の樹立とその性状(短報)
廉澤 剛野崎 一敏佐々木 伸雄竹内 啓
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1994 年 56 巻 6 号 p. 1167-1169

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抄録
1.5歳の雌雑種犬に自然発生した骨肉腫から直接細胞培養し, 骨肉腫細胞株POS細胞を樹立した. この細胞は, 33時間で倍加し, 形態的にはいくつかのタイプの細胞が観察された. 透過型電子顕微鏡で, 多数の拡張した粗面小胞体が認められ, また高いALP活性を持つことから, 骨芽細胞由来の細胞と考えられた. さらに, この細胞のヌードマウス移植腫瘍を病理組織学的に調べたところ, 原発腫瘍と同様の骨肉腫組織像を示すことが明らかになった.
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© 社団法人 日本獣医学会
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