Journal of Veterinary Medical Science
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イムノブロット解析によるネコヘルペスウイルス1型野外株の比較(短報)
前田 健川口 寧小野 満田島 朋子見上 彪
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1995 年 57 巻 1 号 p. 147-150

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抄録

猫ウイルス性鼻気管炎の臨床例より新たに分離されたネコヘルペスウイルス1型(FHV-1)野外株は制限酵素MluIの使用により3種類の遺伝子型(C7301, F2, C7805タイプ)に分類された(前田ら, 1995). 本研究ではFHV-1 C7301株(日本の代表株)に感染した猫の血清を用いたイムノブロット解析を行い免疫原性を有する産物の変異を検討した. その結果, C7301タイプでは36kDaバンドが認められる群と認められない群に分かれた. F2およびC7805タイプではいずれも36kDaバンドは認められなかった. C7301タイプに属する1つの株(91-58)において分子量70kDaバンドが消失し75kDaバンドが検出されたが, 残りの76株においてはバンドの変化は観察されなかった. 今回の結果と以前報告した結果を合わせるとFHV-1野外株は少なくとも4種類の群に分類できた. この分類は野外株におけるFHV-1感染の疫学調査に役立つものと考えられる.

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