Journal of Veterinary Medical Science
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高齢雄マウス精子からの体外受精による産子の作出
若山 照彦種村 健太郎須藤 淳一今村 憲吉福田 勝洋森 英紀倉本 和直丸郎丸 正道林 良博
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1995 年 57 巻 3 号 p. 545-547

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抄録

供試した33ヶ月齢の高齢雄マウス7匹は不妊であり, 比較的高頻度で精細管内に損傷を認めた. 4匹の精巣上体尾部には精子が存在し, 採取出来た精子は, 若い雌ICRマウスから採取した卵子と正常に受精し(82.0%), 得られた2細胞期肝をレシピエントに移植した結果, 産子の作出率は高かった(61.6%). また異常精子率や受精率には, 若い個体の精子と比べて差はみられなかった. 今回の研究により, 体外受精法は高齢雄マウスから子孫を作出する上で, 十分有効な技術であることが示された.

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