1995 年 57 巻 4 号 p. 769-771
培養細胞を汚染するマイコプラズマを迅速簡便に検出するため, ED-PCRを応用した. プライマーはマイコプラズマ属の16SrRNA及び16S-23SrRNAのスペーサー領域の中から選定した. 本法は現在報告されている細胞汚染マイコプラズマ20菌種のうち Acholeplasma axanthum を除く全てが検出可能であった. さらに培養細胞液62検体を供試し, 本法の有用性を培養法, 電顕観察法と比較したところ, マイコプラズマ検出率は培養法と一致した.