1995 年 57 巻 6 号 p. 1081-1083
マウス肝炎ウイルス(MHV)のリーダーRNAに相補的なホスホロチオエートオリゴヌクレオチド (PS-oligo) は低濃度(0.001~0.1μM)で配列特異的に通常のオリゴヌクレオチドより効率的にMHVの増殖を抑制した. ランダム配列やホモ配列(dC)のPS-oligoは高濃度(0.5μM以上)で有意なMHVの増殖抑制効果を示し, PS-oligoは配列特異的ならびに配列非特異的な2種類の異なった機序でMHVの増殖を阻害することが示された.