Journal of Veterinary Medical Science
Online ISSN : 1347-7439
Print ISSN : 0916-7250
ISSN-L : 0916-7250
25年前にパラフィン包埋された牛流産胎子組織における免疫酵素抗体法による牛伝染性鼻気管炎ウイルス抗原の検出
荻野 博明乾 純夫成田 實
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 58 巻 5 号 p. 459-460

詳細
抄録

1970年に牛伝染性鼻気管炎(IBR)ウイルス感染で流産した胎子のパラフィン包埋組織について免疫酵素抗体法を用いIBRウイルス抗原の検出を行った. 壊死巣が胎子の肝臓, 腎臓, 副腎および胸腺に多数観察された. 免疫酵素抗体染色により壊死巣の分布に一致してIBRウイルス抗原が検出された. 本研究は免疫酵素抗体法が長期間保存されたパラフィン包埋組織におけるIBRウイルス抗原の証明において有用な手技の一つであることを示した.

著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top