1996 年 58 巻 6 号 p. 563-565
シクロホスファミド処置犬に腸球菌加熱死菌体標品(FK-23)を経口投与し, 白血球数再構築促進能の至適用量を検討した. 100mg/kgのFK-23及び遺伝子組換えヒトG-CSF(rhG-CSF)は好中球数を増加させて白血球の再構築を促進した. FK-23のその効果はrhG-CSFのそれより弱いようであったが, 両者の白血球数再構築促進能に統計学的有意差はなかった. 10mg/kgのFK-23には若干の好中球数増加効果があったが, 200及び400mg/kgのそれにはその効果がなかった.