Journal of Veterinary Medical Science
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Sprague-Dawley系ラットにおける心毒性化合物誘発早期心筋病変
花見 正幸松本 浩良野村 靖夫高橋 令冶
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1996 年 58 巻 7 号 p. 699-702

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抄録
イソプロテレノール(ISP), ヒドララジン(HYD), カフェイン(CAF), シクロホスファミド(CYC)とアドリアマイシン(ADR)をLD50または1/10 LD50でラットに一回静脈内投与し, 1 hrと4 hr後の心筋病変の病理組織学的評価を行った. ISP群でLD50投与1 hr及び4 hr後と1/10 LD50投与4 hr後に, HYD, CAFとCYC群でLD50投与4 hr後に, 心筋線維の均質で強い好酸性化, 過収縮帯形成と断裂からなる病変を認めた. 病変は, ISP, HYDとCAF群で左心室壁内側1/3と左心室乳頭筋, CYC群では左右心室心筋全域に分布していた. ADR群では心筋病変は誘発されなかった.
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© 社団法人 日本獣医学会
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