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日本暖地畜産学会報
Vol. 57 (2014) No. 2 p. 123-130

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http://doi.org/10.11461/jwaras.57.123

原著論文(一般論文)

種雄牛候補牛の選抜を行うための検定である産肉能力検定直接法( 直接検定) は,増体能力や飼料効率等に 重きを置かれた選抜であるため,産肉形質に関する個体選抜としては必ずしも十分ではなく,産肉能力に優れ た種雄牛を造成する上で,早期かつ正確に優良種雄牛を選抜する手法の確立が急務とされている.そこで本研 究は,1990 ~ 2012 年までに宮崎県において直接検定を受検した525 頭の種雄牛候補牛を供試牛として,検定 牛の超音波診断により得られた個体自身の産肉形質測定値の分散成分および遺伝率を推定することを目的と した.超音波測定で得られた分析対象形質は,およそ11 ヶ月齢の直接検定牛の生体左側第6-7 および第12-13 肋骨間横断面におけるロース芯面積(REA7/13),第6-7 肋骨間横断面における皮下脂肪厚(SFT),筋間脂肪厚 (IMFT),バラ厚(RT),脂肪交雑(BMS),僧帽筋厚(TMT) および 広背筋厚(LMT) である.分散成分および遺 伝率を推定するために,JMP® 5.0.1 プログラムを用いて最小自乗分散分析および単形質解析REML 法を行っ た.分析にあたり,要因効果として,種雄牛を変量効果,検定年度および検定開始季節を母数効果,開始時 月齢を回帰に取り上げた.本研究で取り上げた産肉形質の中でREA7/13, SFT, IMFT, RT, TMT および LMT は,中程度の遺伝率が推定され,直接検定中の超音波測定によって得られる個体自身の産肉形質が遺伝 的改良に利用できる可能性が示唆された.

Copyright © 2013年日本暖地畜産学会

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