1996 巻 (1996) 9 号 p. 12-18
化学物質の環境リスク分析において用いられた各種の仮定やモデルパラメータ等の不確実性の処理は、計算結果の信頼性を評価する上で重要である。また、データ収集・整理、モデル構築、シミュレーション実施、結果の評価という順に判断プロセスの占める割合が多くなるにつれて、モデルの構造を関連する人々に明瞭に伝えることで結果に説得性をもたせてゆくことが重要である。本論文では、そのために開発された支援ソフトウエア「Demos」を用いて化学物質の環境リスク分析を行った例を示しながら、上記の論点について考察する。例として、底泥に残留し水生生物を食品として摂取することで曝露をうけるクロルデンの健康リスクをとりあげる。