木材保存
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Print ISSN : 0287-9255
研究論文
荷重測定器を用いた腐朽劣化診断手法の基礎的実験
野田 龍
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2018 年 44 巻 4 号 p. 226-234

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抄録

荷重測定器の先端治具に市販のドライバーピンを組み合わせた劣化診断手法の開発が進められている。この手法による腐朽度を評価するため,ピンの先端形状や木材含水率を変化させたときのピン貫入量を調査した。試験体には未処理スギ角材を用い,6種類の含水率(15%,30%,50%,100%,150%,200%)試験材を用意した。試験は荷重測定器を用いたピン打ち込み試験のほか,万能試験機を用いたピン打ち込み試験,ピロディン試験を行い,比較した。その結果,荷重測定器を用いたピン貫入量とピロディン値には正の相関があり,ピンの形状,押し込み荷重いずれの組み合わせにおいても1%水準で有意差があった。荷重測定器にドライバーピンを組み合わせた劣化診断手法はピロディンの代替として有効である。今回の結果に限れば,荷重測定器に取り付けるピン形状はプラスドライバーとし,押し込み荷重は150Nとすればよいことが分かった。

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© 2018 公益社団法人 日本木材保存協会
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