木材学会誌
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カテゴリーII
塩基性染料の吸着性を利用したラジアータパインの染め分け(第3報)
放射・接線方向への着色
荒井 一成
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56 巻 (2010) 5 号 p. 347-354

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抄録

細胞壁への吸着性の異なる複数の塩基性染料水溶液および超微粒子顔料の分散液の配合液を,ラジアータパイン辺材の繊維方向に毛管圧浸透させると,階調ある着色木材を作ることができる。本研究では本材の特性を生かし,繊維方向ばかりでなく,放射・接線方向からも着色し,装飾性を高めようと考えた。具体的には,試験片の浸透面を横断面,放射断面,接線断面に限定して配合液を浸透させ,繊維・接線・放射方向への着色の状況を調べた。その結果,接線断面を開放した材では配合液は接線断面を拡張ぬれし,放射組織細胞-仮道管間の壁孔と仮道管間の壁孔を通過しながら,放射方向に激しく浸透した。染料が主に放射組織とその隣接する仮道管を,顔料がほぼ全域を着色した。また放射断面を開放した易浸透の部位では,配合液は放射断面を拡張ぬれし,放射組織細胞と仮道管を伝って内部に浸透した。顔料がほぼ全域を,染料が放射断面から数mmの組織のみを着色した。

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© 2010 一般社団法人 日本木材学会
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