59 巻 (2013) 1 号 p. 34-44
中層の木質ラーメン構造を実現する方法として,中間部材挿入型のラージフィンガージョイント(LFJ)に着目し,中間部材に構造用合板を積層した部材を用いた場合について検討した。中間部材の基材となるカラマツ(Larix kaempferi)構造用合板の材料試験,LFJによるカラマツ構造用集成材との継手性能試験を経て,断面150×300mmの集成材を用いたL字形接合部およびT字形接合部の強度試験を実施した。L字形,T字形試験のいずれにおいても,終局破壊はすべて中間部材側のLFJ部の曲げ破壊であった。中間部材の耐力について,鋼構造の接合部パネルの評価式を適用して検討した結果,合板表板繊維方向を柱軸方向に対して45°傾けて配置した場合では,部材断面を大きくした場合においても,中間部材のせん断降伏が先行しないものと推測されたことから,本接合法は,LFJの曲げ強度で設計できるという結論に至った。