木材学会誌
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カテゴリーII
国産丸太のライフサイクルアセスメント事例
一重 喬一郎長谷川 隆大長谷川 香織寺澤 健治山中 一憲服部 順昭
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2013 年 59 巻 5 号 p. 269-277

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抄録

木材は環境にやさしい材料とみなされてきたが,そのことを定量的に検証するための基礎的なデータが不足していることから,国産丸太のライフサイクルアセスメントを実施した。その結果,国産丸太1m3を生産するまでに11.1kgのCO2が排出され,70.6円の環境影響が生じると算出された。さらに,国産丸太の環境影響の低減のためには,間伐や主伐といった収穫作業の改善が重要であることが分かった。特に高性能林業機械を使用する作業の効率を向上させ,軽油の消費を抑制することが効果的であると考える。

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© 2013 一般社団法人 日本木材学会
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