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木材学会誌
Vol. 61 (2015) No. 5 p. 297-307

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http://doi.org/10.2488/jwrs.61.297

カテゴリーI

カラマツの心材成分の局在・堆積様式を観察するため,2-アミノエチルジフェニルボリナート(2-APB,DPBA)処理後の各種試料について蛍光顕微鏡観察を行った。まず,カラマツ心材から3種類のフラボノイドを単離同定した。これらをスポットしたメンブレンについて,DPBA処理前後の蛍光顕微鏡観察を行った。また,各フラボノイドの溶液についてDPBA処理後の蛍光スペクトル測定を行った。その結果,処理後に蛍光が強まり,フラボノイドの種類に応じて蛍光色調および強度が特徴的であることが分かった。カラマツ心材切片の蛍光顕微鏡観察において,DPBA試薬処理後の蛍光色調は,フラボノイド標品の蛍光色調(メンブレン試験結果)と類似していた。さらに,メタノール抽出済み心材切片では,DPBA処理後に蛍光は顕著に減少した。したがって,本手法により,カラマツにおけるフラボノイドの材組織内分布を可視化できることが分かった。

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