木材学会誌
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カテゴリーII
CLT工法を用いた木造学校建築物の建設におけるGHG排出量の定量化
渕上 佑樹 渡部 剣太中井 毅尚
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2020 年 66 巻 2 号 p. 101-111

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抄録

CLT工法を用いた木造学校建築物(2階建,延べ床面積407.2m2)(以後,CLT造)を対象にライフサイクルにおける資材製造から施工までのプロセスから排出されるGHG量の定量化を行うとともに,同じ仕様で構造躯体が鉄筋コンクリート造(以後,RC造),および鉄骨造(以後,S造)を想定した学校建築物と比較した場合のGHG排出量の算定を行った。その結果,まず,CLT造に使用されたCLT製品のライフサイクルからのGHG排出量は442kg-CO2e/m3であることがわかった。次に,CLT造の建設におけるGHG排出量は168t-CO2eであること,RC造,S造を想定した学校建築物のGHG排出量はそれぞれ1棟あたり242t-CO2e,206t-CO2eとなることなどが明らかになった。以上より,CLT造はRC造,S造と比べてそれぞれ30.6%,18.5%のGHG排出量の削減となることがわかった。

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© 2020 一般社団法人 日本木材学会
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