木材学会誌
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カテゴリーIII
NaOH・チオ尿素処理がトウモロコシ (Zea mays subsp. mays)茎葉の酵素糖化に与える影響
金 光范翟 睿周 晓莹朱 春鳳王 立軍金 贞福中川 明子
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2021 年 67 巻 1 号 p. 60-67

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抄録

本研究はNaOH・チオ尿素水溶液を用い,100~140℃でトウモロコシ (Zea mays subsp. mays (L.) Iltis) の茎葉の機械パルプ (RMP) を処理し,処理条件がRMPの酵素糖化性に与える影響を検討した。その結果,NaOH濃度7%,チオ尿素濃度5.8%,処理温度120℃,保温時間60分,パルプ濃度20%の時,酵素糖化性が最も良い結果となった。この条件で,RMP中のエタノール・ベンゼン抽出物,灰分,リグニンおよびホロセルロースの含有量は,それぞれ2.2%, 3.5%, 14.2%および79.2%となった。この処理後に行ったRMPの酵素糖化では,グルコース,キシロースおよびアラビノ―スの合計収量が41.9%となった。対照として行ったチオ尿素を加えないNaOH水溶液処理後のRMPの酵素糖化では合計収量は34.7%であり,チオ尿素を混合することにより,約21%高い収量の中性糖が得られることが明らかとなった。

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© 2021 一般社団法人 日本木材学会
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