水道協会雑誌
Online ISSN : 2435-8673
Print ISSN : 0371-0785
「事例報告」
荒川に発生した河床付着性藍藻類の生息域拡大及び2-MIB 濃度の変化
三上 雅人寺中 郁夫茂木 亨森 大輔竹内 謙太朗長井 潔
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2019 年 88 巻 5 号 p. 9-14

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抄録

平成26年7月以降、荒川では2- メチルイソボルネオール(以下、2-MIB)の検出が頻回となり、濃度も上昇傾向にあった。河川状況調査の結果、河床付着性藍藻類であるPhormidium autumnale が荒川で初めて発見され、2-MIB の発生原因であることが判明した。その後、同藻類の生息範囲は拡大し、荒川の約70 km にも及ぶ区間において、多数の地点で生息が確認されるようになった。これにより、2-MIB濃度の検出は、長期化・高濃度化している状況にある。埼玉県企業局では、かび臭物質自動連続測定装置の活用や、他の水道事業体と連携した水質調査を実施することにより、荒川におけるかび臭物質の発生に対して効率的・包括的な監視体制を構築し、対応を行っている。

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© 2019 本論文著者
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