山階鳥類研究所研究報告
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ドバトの生殖腺ステロイド脱水素酵素に対する松果腺除去の影響
M. M. PatelA. V. Ramachandran
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1988 年 20 巻 2 号 p. 91-100

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抄録

この研究はドバト(Columba livia)の生殖活動に松果腺がどうかかわっているのかを理解するためのものである。17β,3β,3αヒドロキシステロイド脱水素酵素の活動について繁殖期(3月~5月)と非繁殖期(6月~8月)において正常なハトと松果腺除去のハトの精巣と卵巣について組織化学的研究を行った。非実験の正常なハトでは精巣と卵巣における酵素の活動は非繁殖期よりも繁殖期の方が高かった。松果腺除去によって繁殖期における生殖腺は委縮し,非繁殖期には肥大した。松果腺を除去したハトでは繁殖期にはすべての酵素は生殖腺の不活発な委縮状態にみられるように,すべて不活発であった。松果腺除去のハトにおける非繁殖期のステロイド脱水素酵素の活動増加は生殖腺の肥大にみられるように生殖腺は活発な活動を示した。
したがって今回の実験結果から松果腺は非繁殖期には生殖活動に対し抑制的に働らくのに対し,繁殖期には促進的な役割りを果たすものと推測される。

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