山階鳥類研究所研究報告
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オホーツク海で観察されたシロハヤフサ
小城 春雄宮下 富夫
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1991 年 23 巻 1 号 p. 20-21_1

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抄録

1990年9月7日,12:00(55°10′N,149°37′E)より12:30時(55°14′N,149°23′E)までのオホーツク海における海鳥目視ライン上で1羽のシロハヤフサが出現し,船の周囲を3回まわった後飛び去った。撮影した写真(口絵1-A~C)より判断して,このシロハヤフサはGrey-phaseの個体と考えられた。
シロハヤブサは小型鳥類より大型鳥類に至るまで捕食し,さらに海鳥類も重要な餌生物である(Brown and Amadon 1968)ことから,このシロハヤブサは餌となる鳥類が大挙して南下渡り中のため,それらと共に南下中の個体と考えられた。

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