前世紀以来のほとんどの分類によれば,クイナ科(Rallidae)はツルやその仲間,例えば,ジャノメドリ,ノガン,ツルモドキ,ヒレアシ,ラッパチョウ,ノガンモドキ,カグーなどと共にツル目(Gruiformes)に入れられている。クイナにクイナ目(Ralliformes)として独立した目を割り当てている分類もある一方,他の分類では現在チドリ目(Charadriiformes)に入っているいくつかの分類群が,クイナ科に近縁であるとしてツル目に入られてきた。DNA交雑法によるデータは,クイナが他のいかなる分類群よりも典型的なツル目鳥類に近縁であるが,ツル目の中では特定の近縁群を持たないことを示唆している。