化学教育
Online ISSN : 2432-6542
化学的着想を重視した生物教育の試み(<特集>8-ICCE を振り返って)
中山 伊佐男
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

1986 年 34 巻 5 号 p. 384-385

詳細
抄録

生命現象は, 生体を構成している物質である分子の構造や, 化学反応を基盤として展開されていることはいうまでもない。したがって, 生命現象の探究には, 「化学」は欠くことのできない手段となる。とはいえ, 高校段階の生物教育の場に, 高度な化学的知識をもちこむことは, 「化学」と「生物」の学習が並行して進められている現状では望むべくもない。しかし, 化学的な着想をよりどころにして生命現象を捉え直してみることにより, 新鮮な発見が少なからず期待できる。次に, このような立場からの二, 三の事例を紹介する。

著者関連情報
© 1986 公益社団法人日本化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top