化学と生物
Online ISSN : 1883-6852
Print ISSN : 0453-073X
ISSN-L : 0453-073X
解説
ゲノムインプリンティングと二母性マウスの開発
川原 学尾畑 やよい河野 友宏
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 46 巻 7 号 p. 452-459

詳細
抄録

著者らは,2セットの半数体雌ゲノムのみから発生させた二母性マウス作出系を独自に開発してきた.また,その過程で他の実験系では実現が困難なアプローチからゲノムインプリンティングがどのように個体発生を制御しているかという視点で多くの知見を得てきた.ここでは,特に精子形成過程で制御を受ける父性メチル化インプリント領域のうち個体発生に特に重要なのは一体どこなのかということに焦点を絞って展開してきた著者らの最近の研究成果について解説する.

著者関連情報
© 2008 by Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
前の記事 次の記事
feedback
Top