化学と生物
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エストロゲンと骨粗しょう症
加藤 茂明
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2009 年 47 巻 2 号 p. 128-132

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抄録

長寿の先進諸国では,骨粗しょう症による骨減少とそれに伴う骨折が寝たきりに至るため,社会的に大きな問題となっている.中でも閉経期後の女性ホルモン欠乏は,骨吸収が骨形成を上回るため,結果として骨量が顕著に減少する.そのため閉経は主たる骨粗しょう症の要因であり,実際,高齢女性に対する女性ホルモン剤による治療が成果を上げている.女性ホルモンはこのように骨吸収を抑制すると考えられてきたが,女性ホルモンの骨吸収抑制による骨防御の分子機構については不明であり,その治療法や薬剤開発の大きな障害であった.本稿では,筆者らのグループが最近明らかにした,女性ホルモンの骨組織での作用点について概観したい.

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© 2009 by Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
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