化学と生物
Online ISSN : 1883-6852
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解説
メタゲノム解析により明らかにされた環境中の芳香族化合物分解遺伝子群の姿
末永 光宮崎 健太郎
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2010 年 48 巻 2 号 p. 100-106

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抄録

1970~80年代に様々な難分解性化合物を分解する微生物が発見されて以来,分解菌の分離と分解特性の評価が精力的になされてきた.1990年代に入ると,遺伝子の構造と機能の解析や新規化合物出現に対する微生物の適応・進化に関する機構解明,環境浄化への応用へと研究内容も多角化・深化してきた.今また,メタゲノム解析手法の登場により,個による分解から環境システムによる分解の理解へと,大きな転換期を迎えようとしている.

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© 2010 by Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
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