化学と生物
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解説
ストレスタンパク質による免疫恒常性の制御
谷 史人
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2011 年 49 巻 10 号 p. 689-696

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抄録

ストレスタンパク質(熱ショックタンパク質 :HSPs)は,生物進化の過程で獲得した生体防御に欠かせないハウスキーピングなタンパク質である.近年,分子シャペロンとしての機能のほかにも,様々な免疫応答に関わっていることが明らかにされてきた.免疫応答の引き金となる抗原としての機能だけでなく,炎症による組織の損傷を防止する機能も見いだされており,炎症性疾患のコントロールにおける重要性が指摘されている.ここでは,HSPsに潜在的に秘められた免疫恒常性の制御というユニークな特徴について述べる.

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© 2011 by Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
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