化学と生物
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解説
アレルギー疾患に関わるサイトカインシグナル伝達制御とIL-4転写調節機構
久保 允人
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2011 年 49 巻 3 号 p. 170-176

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抄録

ヘルパーT細胞は,それぞれ固有のサイトカインを産生することにより獲得免疫系の中心を担う免疫細胞である.2型ヘルパーT (Th2) 細胞は,アレルギー病態に関与する一連のサイトカイン IL-4,IL-5,IL-13 を産生することからアレルギーを制御するT細胞として知られる.Th2細胞から産生されるサイトカインをコードする遺伝子は,哺乳類では同一の染色体上に接近して存在しており,その構造も非常によく保存され,同調的に制御されていることが知られている.ここでは,Th2細胞の制御に関わるサイトカインシグナルとサイトカイン遺伝子の転写調節について紹介する.

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© 2011 by Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
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