52 巻 (2014) 4 号 p. 233-239
ヒトを始め多くの生物は生体内の鉄の保存と循環に関与している直径12 nmの小さな球殻状タンパク質を保持している.フェリチンと呼ばれるこのタンパク質は内部に直径7 nmの空洞を保持しており,この空洞内にバイオミネラリゼーション能力により金属イオンを取り込み種々のナノ粒子を作製することができる.本稿ではこのフェリチンタンパク質により作製したバイオナノマテリアルの特徴とフェリチンの機能を上手に利用することで電子デバイス作製を行うバイオナノプロセスによって展開されるいくつかの応用について紹介する.