化学と生物
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解説
花粉管の誘引停止の制御機構と受精戦略
丸山 大輔東山 哲也
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52 巻 (2014) 6 号 p. 380-386

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抄録

一つの卵に対して一つの精子が受精すること,これは一部の例外を除き,正しく次世代の個体を形作るうえで必須の条件である.動物の卵は熾烈な競争を勝ち抜いた最初の精子だけを受精させる,多精拒否という仕組みを備えている.植物の生殖においても,卵細胞を内部にもつ胚珠に対して,精細胞を運ぶ花粉管が通常1本しか侵入しないように調節する「多花粉管拒否」現象が存在する.本総説では,この細胞レベルのメカニズムと,受精の成功率を高める植物の戦略について解説する.

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© 2014 by Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
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