化学と生物
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解説
胡麻に含まれるセサミンの機能解明と健康食品の開発
偶然の発見から生まれたセサミンの機能解明
秋元 健吾新免 芳史沖田 定喜小野 佳子
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2018 年 56 巻 9 号 p. 598-604

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抄録

微生物発酵生産技術開発の中で,セサミンが高度不飽和脂肪酸生合成系のジホモ-γ-リノレン酸からアラキドン酸への変換を司るΔ5不飽和化酵素を特異的に阻害することを発見した.その後,ヒトへの機能として,セサミンが生体内抗酸化剤として働くことを明らかにした.セサミンは水酸基もっていないことから,食品の抗酸化剤としては使えない.著者らは,セサミンを摂取すると門脈を介して吸収されて肝臓に運ばれ,セサミンのメチレンジオシキフェニル基が開裂して2個の水酸基をもつカテコール体に変化され,生体内で抗酸化活性を示すことを明らかにした.

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© 2018 公益社団法人日本農芸化学会
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