2023 年 61 巻 1 号 p. 23-31
食機能に関する研究は現在も盛んに行われており,生活習慣病予防作用等の有益な生理作用が明らかにされている.その生理作用発現メカニズムとして,当該食品成分の細胞・分子レベルでのメカニズムに関する研究が多数報告されている.一方で,その作用発現には当該成分の体内吸収が前提となるにもかかわらず,その体内吸収性ならびに代謝挙動評価は十分になされていない.そこで本稿では,食機能の評価における成分の体内吸収・代謝挙動について,その評価系と分析法について概説し,質量分析系を用いた最新の評価事例についても紹介する.