開智国際大学紀要
Online ISSN : 2433-4618
ISSN-L : 2433-4618
ヘーゲルの論理学の判断論に於ける「特殊」の役割-国際バカロレアのPYPで用いられる概念を認識論的に体系化する準備のために、「特殊」の役割に注目して判断論を理解する
北村 克郎
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2016 年 15 巻 p. 47-74

詳細
抄録

国際バカロレア(以下IB)の初等教育プログラム(以下PYP)は「概念-操作」カリキュラムである。PYPの「概念-操作」カリキュラムが、他の構成主義の学びの方法に対してたいへん優れているのは、その道具立てがしっかりしているためである。この道具立ての一つである「概念に基づく学び」(concept based learning)はとりわけ重要なものであるが、八つの「概念」は、相互の間の関係が規定されていない。そこで、諸概念との関係や、その位置づけと役割と限界を明らかにした、ヘーゲルの論理学の「概念論」の「主観的概念」における「判断論」を認識論的に読み直すことにより、PYPの諸概念の役割と限界と相互の関係を認識の深化のプロセスの中に位置づけようと考える。そして、その準備作業として、まず、ヘーゲルの判断論を認識論的に概観してみたい。そのためには、特殊の役割に注目して判断論を理解しなくてはならない。

著者関連情報
© 2016 学校法人開智学園 開智国際大学
前の記事 次の記事
feedback
Top