土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
鋼杭による防波堤補強工法の津波越流時における破壊モードの考え方と一考察
有川 太郎及川 森森安 俊介岡田 克寛田中 隆太原田 典佳水谷 崇亮菊池 喜昭八尋 明彦下迫 健一郎
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2015 年 71 巻 2 号 p. I_1093-I_1098

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抄録

 東北地方太平洋沖地震における教訓から,防波堤には,越流時も完全に倒壊せず,粘り強く防護機能が確保される構造が求められる.有川ら1)の水理模型実験では,ケーソン・中詰・鋼杭による防波堤構造(以下,杭方式)の津波越流時の安定性の検証が行われ,港内側が洗掘されても杭の転倒角が限定的となることでケーソンが完全には倒壊しない可能性が定性的に示されている.ただし,破壊時におけるケーソンおよび杭の荷重状態は未解明であった.そこで本研究では,越流下での杭方式の主要な破壊モードが「ケーソン転倒モード」および「杭転倒モード」があることを示し,それぞれ破壊に対応する安定性をケーソンに作用する津波力,中詰を介して杭ケーソン間を伝達する力,杭前背面の分布荷重を考慮した定量的な力の釣合いから検討可能であることを示した.

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© 2015 公益社団法人 土木学会
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