土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
沿岸域の環境デザインに向けた魚類の類型
秋山 吉寛井芹 絵里奈岡田 知也
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2015 年 71 巻 2 号 p. I_1495-I_1500

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抄録

 沿岸域の生態系を多様かつ持続的な姿に回復させるためには,多様な生物の生活史を考慮して水域全体の最適さを目指した生物生息場の空間配置の検討が重要である.本研究では東京湾の魚類に着目し,魚類を生息場利用様式に基づき類型化することを目的とする.文献調査を行い,魚類を6タイプの生息場(淡水,干潟,砂浜,岩礁,深場,外海)で類型し,魚類の繁殖と生息場利用様式との関連性を調べた.36魚種を生息場利用様式に基づき17種の型に分けた.1魚種あたり1から6までの生息場タイプを利用していた.多種の魚類に利用される干潟タイプは重要な場であり,繁殖条件の観点から,利用する生息場タイプ数の少ない種には微地形の積極的な導入,多い種には異なる生息場タイプ間の移動による空間ネットワークがそれぞれ必要と考えられた.

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© 2015 公益社団法人 土木学会
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