土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
ISPH法による越流に伴う防潮堤背後の洗掘計算
大家 隆行WANG Dong高谷 岳志荒木 和博LI Shaowu後藤 仁志有川 太郎
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2015 年 71 巻 2 号 p. I_253-I_258

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抄録

 東日本大震災では,多くの構造物が津波の越流により被災した.既往研究では,越流水塊により前面または背後地盤が洗掘された場合,構造物の安定性が著しく低下することが指摘されているものの,越流規模と洗掘深の関係はいまだに不明な点が多く,その予測手法についても確立されていない.そこで本研究では,高精度ISPH法に地盤の侵食メカニズムを組み込むとともに,津波越流による洗掘深を再現し,その結果を水理模型実験と比較した.本研究の結果を次に示す.1)洗掘深と越流深との間には高い相関関係がある.2)高精度ISPH法を用いて,防潮堤背後の洗掘を再現し,最大洗掘深の評価が可能である.

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© 2015 公益社団法人 土木学会
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