土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
沿岸災害リスクの評価に基づく海浜の確率的維持管理手法
伴野 雅之栗山 善昭中川 康之橋本 典明
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2015 年 71 巻 2 号 p. I_511-I_516

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抄録

 海浜地形の変動,海面水位の変動,遡上高の変動を併せて考慮することで,波の遡上端が防護ラインを超える確率(被災確率)を求め,この被災確率に基づく海浜の維持管理手法を提案した.その適用例として,波崎海岸における現在および将来の地形・水位・波浪データに対して本手法を用い,気候変動に伴う被災確率の変化を比較した.これにより,気候変動に対する海浜の脆弱性を評価でき,適応策の検討に大きく寄与できる.また,既存の地形変化モデルを併せて用い,海浜地形の条件付き確率を求めることで,観測により得られた海浜地形情報をもとに観測後一定期間の被災確率を評価した.これにより,定期点検で得られた海浜地形情報に対して喫緊の対策が必要かどうかの判断ができ,海浜の維持管理面でも有用なツールとして利用することができる.

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© 2015 公益社団法人 土木学会
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